1976-05-11 第77回国会 参議院 文教委員会 第5号 清水義弘東大教授は「鉄道文明と学校文明とは似ている」という。だとすれば近代日本の「時間の合理化」は、学校と鉄道によっておこなわれ、それが工業や企業組織、さらに官僚制組織の時間による生産性向上の基盤になってきたともいえる。 速度崇拝である。学校の試験は、ある一定の時間内で優秀さが競われる。時間外は失格だから、頭の回転の早いものが勝ち、じっくり考え、考えるプロセスを大切にするものは落後者になる。 鈴木美枝子